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STOCHASTICS SIMULATOR

ストキャスティクスの計算式シミュレーター

ストキャスティクスは、0から100の間を動くインジケーターです。%Kや%Dは何を計算しているのか、ファストとスローは何が違うのかを、計算を追いながら見ていきます。

  • スロー%K(=%D)
  • スロー%D(3)
  • ▲▼ サイン
線の種類
サインの種類

よく使われる期間:%Kは5・9・14本。%Dとスロー%Dは3本がよく使われるので、このシミュレーターでは3本に固めています。

チャートは USD/JPY に似せて乱数で作った見本で、本物の相場ではありません。チャートをタップすると、その足に移動します。

この足の計算

直近9本の最高値
151.880(86本目の高値)
直近9本の最安値
151.235(78本目の安値)
いまの終値
151.837
%K(値幅の中の位置)
(151.837 − 151.235) ÷ (151.880 − 151.235) × 100
= 0.602 ÷ 0.645 × 100 = 93.33
%D(=スロー%K)
直近3本の%Kの平均
(83.1 + 71.5 + 93.3) ÷ 3 = 82.65
スロー%D
直近3本の%Dの平均
(87.1 + 81.2 + 82.7) ÷ 3 = 83.65

チャートの濃い色の帯が、いまの%Kに使った9本です。うすい帯は、平均をとるために前の足の%Kで使った足です。

チャートに点を打つまで

スロー%K(=%D)の値 82.65 を、画面のどこに置くか(ピクセルの位置)に直します。ストキャスティクスは0〜100の数なので、価格とは別の下の枠に描きます。

x = 左はし + (足の番号 + 0.5) × 足の幅
  = 6 + (85 + 0.5) × 4.80
  = 416.4 px

y = 枠の上 + (100 − 値) ÷ 100 × 枠の高さ
  = 324 + (100 − 82.65) ÷ 100 × 150
  = 350.0 px

1本前の点 (411.6, 352.2) から、この点まで直線を引きます。これを1本ごとにくり返したものが、チャートの線です。

ここまでに出たサイン

スロー%K(=%D)(紫)がスロー%D(青)を抜けたところに印を付けています。

  • 85本目▼スロー%K(=%D)がスロー%Dを下に抜けた
  • 81本目▲スロー%K(=%D)がスロー%Dを上に抜けた
  • 78本目▼スロー%K(=%D)がスロー%Dを下に抜けた
  • 72本目▲スロー%K(=%D)がスロー%Dを上に抜けた
  • 70本目▼スロー%K(=%D)がスロー%Dを下に抜けた
  • 65本目▲スロー%K(=%D)がスロー%Dを上に抜けた

86本のうち 19 回

見本のチャートは乱数なので、サインのあと上がったかどうかに意味はありません。見るのは「どんな形のときに、どれくらい出るか」です。

計算式

%K =(終値 − 直近n本の最安値)÷(直近n本の最高値 − 直近n本の最安値)× 100 %D = %K の3本の平均 スロー%D = %D の3本の平均

まず、直近n本のローソク足の中から、いちばん高い高値(最高値)と、いちばん安い安値(最安値)を探します。この2つの間の幅が「値幅」です。

次に、いまの終値が値幅の下から何%のところにあるかを出します。これが%Kです。終値が最高値と同じなら100、最安値と同じなら0、ちょうど真ん中なら50になります。

%Kは1本ごとに大きく上下するので、3本で平均してならしたものが%Dです。シミュレーターでは、チャートに最高値と最安値の点線を引いています。足を進めると、帯の中の最高値・最安値が入れかわるたびに%Kが大きく動くのが分かります。

RSIは「上げた幅と下げた幅のどちらが大きいか」を見ますが、ストキャスティクスは「値幅の中での位置」を見ます。同じ0〜100の数でも、見ているものが違います。

ファストとスローの違い

ストキャスティクスには、使う2本の線の組み合わせで2種類あります。

証券会社の解説では、ふつうはスローのほうが使われることが多い、と書かれています(マネックス証券、野村證券の用語集)。このシミュレーターもスローで始まります。

実際にこの見本のチャートで数えると、%Kの期間9のとき、2本の線が交差した回数は次のとおりでした(120本のうち)。

そのかわり、平均を重ねた分だけ遅れます。この見本では、スローのクロスはファストの同じ向きのクロスより0〜2本あとに出ていました。

名前がややこしい

スローの1本目の線は、中身は%Dと同じです。これを「スロー%K」と呼ぶ解説もあります。また、TradingViewの説明では、スローにした線をそのまま「%K」「%D」と呼んでいます。同じ「%K」でも、ソフトによってファストの線のことも、スローの線のこともあるので、数字が合わないときは設定を見てください。

試してみる:「線の種類」をファストに切り替えると、紫の線が細かく上下するようになります。「比べる線」を「スロー%Dを重ねる」にすると、同じチャートでスローの線がどれだけならされているか見比べられます。

%Dの計算がもう1つある

%Dには、「%Kを3本平均する」のではなく、「(終値 − 最安値)の3本の合計 ÷(最高値 − 最安値)の3本の合計」で出す書き方もあります(野村證券の用語集はこちらの形)。値幅が大きかった足ほど重く数えられるので、少しだけ数字が変わります。

この見本(期間9、上げ下げ混在)で比べると、2つの%Dの差は平均で0.46、いちばん大きいところで4.0でした。大きな差ではありませんが、ソフトによって数字がわずかに違う理由の1つになります。シミュレーターの「比べる線」で「%Dの別の計算」を選ぶと、両方の計算を並べて見られます。

期間を変えると、どう変わる?

期間(n)は、最高値と最安値を探す足の本数です。期間が短いと値幅がせまくなるので、同じ値動きでも%Kが大きく動きます。期間が長いと値幅が広くなり、%Kの動きはおだやかになります。この見本(上げ下げ混在)で、%Kが1本で動いた幅を平均すると、期間5で18.6、9で13.6、14で11.0でした。

この見本で、%Kが「80を下に割った」か「20を上に抜けた」回数を数えると、どの形でも期間が短いほど多くなりました。

よく使われる期間

証券会社の解説では、%Kの期間は5・9・14、%Dとスロー%Dは3がよく挙がっています(マネックス証券は5・9・14と3、野村證券は5か9と3)。TradingViewの説明では、初期設定が%Kの期間14、%Dが3、ならしが3です。

このシミュレーターは%Kの期間9で始まります。%Dとスロー%Dは3本に固めています。

試してみる:「サインの種類」を「80・20から戻った」にして、%Kの期間を5と14で切り替えてみてください。期間が短いほど、▲▼が増えます。

トレードでの使われ方

よく紹介されるのは次のような使い方です。どれも勝てると確かめたものではありません。

気をつけること

ストキャスティクスは、上昇が続くと終値がいつも値幅の上のほうにあるので、80の上に張りついたままになりがちです。この見本の「上昇トレンド」(期間9)では、%Kが80以上だった足は112本のうち73本、続けて80以上だった最長は18本でした。そこで「買われすぎだから売り」と入ると、上がり続ける相場に逆らうことになります。

また、2本の線のクロスは、どの形の相場でも何度も出ます。シミュレーターで相場の形を切り替えて、サインの数を見比べてみてください。

ふくり博士(注意)

ふくり博士

ストキャスティクスは「いまの値段が、最近の値幅のどのへんか」を見ておるだけじゃ。80を超えたから下がる、という約束はどこにもないぞ。

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