ICHIMOKU SIMULATOR
一目均衡表の計算式シミュレーター
一目均衡表は、5本の線と「雲」でできています。線がどう計算されて、なぜ雲がいまの足より右に描かれるのかを、チャートを1本ずつ進めながら見ていきます。
- 転換線(9)
- 基準線(26)
- 先行スパン1
- 先行スパン2(52)
- 遅行スパン
- 雲
- ▲▼ サイン
どの線の計算を見る?
サインの種類
よく紹介される設定:転換線9・基準線26・先行スパン2は52、ずらす本数26。7・22・44という組み合わせも紹介されています。組み合わせのボタンは3つの期間だけを変えます。ずらす本数は別のスライダーで変えられます(初めは26)。
チャートは USD/JPY に似せて乱数で作った見本で、本物の相場ではありません。右の灰色の部分は、見本の足が終わったあとに先行スパンだけが描かれる場所です。チャートをタップすると、その足に移動します。
この足の計算(転換線)
- 転換線:直近9本(88〜96本目)
- いちばん高い高値 152.149(95本目)
いちばん安い安値 151.834(88本目) - 転換線:真ん中をとる
- (152.149 + 151.834) ÷ 2 = 151.992
- 前の足との違い
- 151.947 → 151.992(高値か安値の端が入れ替わった)
- 置く位置
- 計算した足と同じ 96本目に置く(ずらさない)
終値は使いません。丸を付けた足の、高値と安値だけで決まります。
いまの足の位置にある雲:上 150.925 / 下 150.785。これは 71本目(25本前)に計算した値です。
チャートに点を打つまで
転換線は、計算した足と同じ 96本目に点を打ちます。
x = 左はし + (置く足の番号 + 0.5) × 足の幅 = 6 + (95 + 0.5) × 3.97 = 385.4 px y = 枠の上 + (上限 − 値) ÷ (上限 − 下限) × 枠の高さ = 10 + (152.488 − 151.992) ÷ (152.488 − 149.807) × 320 = 69.3 px
1本前の点からこの点まで直線を引き、これを1本ごとにくり返したものが線です。
ここまでに出たサイン
転換線が基準線を上に抜けた足(好転)に▲、下に抜けた足(逆転)に▼を付けています。
- 67本目▲好転(転換線が基準線を上に抜けた)
- 43本目▼逆転(転換線が基準線を下に抜けた)
96本のうち 2 回
見本のチャートは乱数なので、サインのあと上がったかどうかに意味はありません。見るのは「どんな形のときに、どれくらい出るか」です。
三役の条件はこのページではこう決めています:転換線が基準線より上/いまの終値が25本前の足の高値より上/終値が雲の上(逆転はすべて反対)。解説によって細かい決め方が少し違います。
計算式
「直近9本」は、いまの足を含めた9本です。その9本の中でいちばん高い高値といちばん安い安値を探して、足して2で割ります。つまり、その期間の値幅のちょうど真ん中です。
移動平均線はn本の終値を全部使いますが、一目均衡表で使うのはいちばん高い足と、いちばん安い足の2本だけです。シミュレーターでは、使った高値と安値に丸を付けています。
そのため、端の高値・安値が入れ替わらないあいだは、線は前の足と同じ値のまま真横になります。この見本(上げ下げ混在)で数えると、基準線が前の足と同じ値だった足は94本中38本、転換線は111本中33本ありました。横ばいの見本では、基準線が94本中53本で真横でした。
計算のしかたは、楽天証券のチャートソフトのヘルプなど、証券会社・FX会社の解説を確かめて合わせています。
線を右や左にずらして描く
一目均衡表のいちばん変わったところは、計算した足と、点を打つ足が違う線があることです。
- 先行スパン1・2:いまの足で計算した値を、いまの足を1本目と数えて26本目に置きます。チャートでは25本右です。だから雲は、いまの足より先(右)まで描かれています。
- 遅行スパン:いまの終値を、いまの足を1本目と数えて26本前に置きます。チャートでは25本左です。遅行スパンの線の右はしは、いつもいまの足より左にあります。
逆から見ると、いまの足の位置にある雲は、25本前に計算した値です。いまの足が動いても、いまの位置の雲は変わりません。
右に描かれた雲は「未来の予想」ではありません。今までの高値・安値から計算した値を、右にずらして置いているだけです。
「26本先」を、いまの足を数えずに26本右と書いている解説もあります。このページは楽天証券のヘルプの書き方(本日を含めた26日先・26日前)に合わせて、25本ずらしています。
パラメーターを変えると、どう変わる?
期間を短くすると、高値・安値の入れ替わりが早くなるので、線は値動きに早く反応します。期間を長くすると、線はあまり動かなくなります。
よく使われる設定
証券会社・FX会社の解説でいちばんよく挙がるのは、転換線9・基準線26・先行スパン2は52、ずらす本数26です。このシミュレーターもこの設定で始まります。
もう1つ、7・22・44という組み合わせも、FXの解説記事でよく紹介されています。土曜日にも取引があった時代の数字を、いまの週5日に合わせたもの、と説明されることがありますが、もとの資料までは確かめられませんでした。7・22・44のときに何本ずらすかも、解説によって書き方がまちまちなので、このシミュレーターでは「ずらす本数」を別のスライダーにしています。
2つの設定を、この見本で比べてみました(ずらす本数はどちらも26)。
- 雲が出始めるのは、9・26・52 だと77本目、7・22・44 だと69本目でした。52本の高値・安値がたまるまで、雲は計算できないからです。
- 好転・逆転の回数は、どの形でも同じでした(上げ下げ混在で4回、上昇トレンドで0回、横ばいで3回)。7・22・44 のほうが、同じサインが0〜3本早く出ただけです。
- 雲抜けの回数は、上げ下げ混在で1回→2回、横ばいで4回→3回でした。短い設定ならサインが増える、とは限りませんでした。
一目均衡表の考え方を作ったのは、株式評論家の細田悟一さん(ペンネームは一目山人)とされています。なぜ9・26・52なのかは、ここでは確かめられた説明を見つけられなかったので書きません。
トレードでの使われ方
よく紹介されるのは次のような使い方です。どれも「こう読む人が多い」という話で、勝てると確かめたものではありません。
- 好転・逆転:転換線が基準線を上に抜けると「好転」で買いのサイン、下に抜けると「逆転」で売りのサインと読みます。移動平均線のゴールデンクロス・デッドクロスに近い見方です。
- 雲と値段の位置:値段が雲の上なら上げの流れ、下なら下げの流れ、雲の中なら迷っている状態と読みます。雲を上に抜けたところを買いのきっかけにする人もいます。
- 三役好転・三役逆転:「転換線が基準線より上」「遅行スパンがローソク足より上」「値段が雲より上」の3つがそろうと三役好転で、強い買いのサインと紹介されます。全部反対なら三役逆転です。このページでは、遅行スパンの条件を「いまの終値が25本前の足の高値より上」と決めて計算しています。
この見本では、上昇トレンドの形だと、雲が出ている44本すべてで終値が雲の上にありました。横ばいの形だと、44本のうち19本が雲の中、25本が雲の下でした。
気をつけること
線が5本あって雲もあるので、見たいサインを、どれかの線で見つけられてしまうことがあります。どのサインで判断するか、先に決めておくほうが迷いません。
また、雲が出るまでに、9・26・52の設定では77本ぶんの足が必要です。足の本数が少ないチャートでは、雲がまだ描かれていないことがあります。
サインはどれも、値段がもう動いたあとに出ます。シミュレーターで相場の形を「横ばい(レンジ)」に切り替えて、雲抜けのサインがどこで出るか見てみてください。
ふくり博士
右に描かれた雲を見ると、先のことが分かる気がしてしまうのじゃ。じゃが中身は、今までの高値と安値を右にずらしただけ。未来を当てる線ではないと覚えておくとよいぞ。
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