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RCI SIMULATOR

RCI(順位相関指数)の計算式シミュレーター

RCIは、−100から+100の間を動くインジケーターです。「順位」をどう付けて、どうやって1つの数にしているのかを、順位の表を見ながら1本ずつ追っていきます。

  • RCI(9)
  • RCI(26)
  • ▲▼ サイン

よく使われる期間:9・26・52本。証券会社などの解説で、短期・中期・長期の目安として紹介されています。決まりがあるわけではありません。

チャートは USD/JPY に似せて乱数で作った見本で、本物の相場ではありません。足の上の小さな数字は、いま計算に使っている足の「価格の順位」です。チャートをタップすると、その足に移動します。

この足の計算

直近9本に2つの順位を付ける
日付の順位:いちばん新しい足が1。価格の順位:終値がいちばん高い足が1。d は「日付の順位 − 価格の順位」。
足終値日付価格dd²
86151.8371100
85151.67624-24
84151.74832+11
83151.71343+11
82151.6425500
81151.5436600
80151.34978-11
79151.40187+11
78151.2999900
d² をぜんぶ足す
Σd² = 8
分母 n × (n² − 1)
9 × (9² − 1) = 720
RCI
(1 − 6 × 8 ÷ 720) × 100 = 93.33
読み方
新しい足ほど高い(2つの順位がそろう)と d が小さくなり +100 に近づきます。新しい足ほど安いと −100 に近づきます。
比べる線:RCI(26)
97.25

チャートに点を打つまで

RCIの値 93.33 を、画面のどこに置くか(ピクセルの位置)に直します。RCIは価格と単位が違うので、下の別の枠(−100〜+100)に描きます。

x = 左はし + (足の番号 + 0.5) × 足の幅
  = 6 + (85 + 0.5) × 4.80
  = 416.4 px

y = 枠の上 + (上限 − 値) ÷ (上限 − 下限) × 枠の高さ
  = 324 + (110 − (93.33)) ÷ (110 − (-110)) × 150
  = 335.4 px

1本前の点 (411.6, 339.9) から、この点まで直線を引きます。これを1本ごとにくり返したものが、チャートの線です。

ここまでに出たサイン

RCI(9)が+80より上で下向きに変わった足、−80より下で上向きに変わった足に印を付けています。

  • 78本目▼+80より上で、上向きから下向きに変わった
  • 70本目▼+80より上で、上向きから下向きに変わった
  • 48本目▲−80より下で、下向きから上向きに変わった
  • 26本目▼+80より上で、上向きから下向きに変わった
  • 20本目▼+80より上で、上向きから下向きに変わった
  • 16本目▼+80より上で、上向きから下向きに変わった

86本のうち 6 回

見本のチャートは乱数なので、サインのあと上がったかどうかに意味はありません。見るのは「どんな形のときに、どれくらい出るか」です。

計算式

RCI =(1 − 6 × Σd² ÷(n ×(n² − 1)))× 100 n :期間(何本の足で計算するか) d :足ごとの「日付の順位 − 価格の順位」 Σd² :d を2乗して、n本ぶん足したもの

順位は「何番目か」のことです。期間内の足に、2種類の順位を付けます。

新しい足ほど高くなっていれば、2つの順位はぴったりそろいます。d はすべて0で、RCIは+100です。反対に、新しい足ほど安くなっていれば、順位は正反対になり、RCIは−100です。

このように「2つの並び方がどれくらい似ているか」を相関といいます。RCIは「順位どうしの相関」なので、順位相関指数と呼ばれます。式は統計でいう「スピアマンの順位相関係数」を100倍したものです。

なお、分母を「n³ − n」と書く解説もありますが、n ×(n² − 1)と同じ数です。

5本で計算してみる

終値が古い順に 100、102、101、103、105 だったとします。

終値 100 102 101 103 105 日付の順位 5 4 3 2 1 価格の順位 5 3 4 2 1 d 0 +1 -1 0 0 Σd² = 0 + 1 + 1 + 0 + 0 = 2 RCI =(1 − 6 × 2 ÷(5 × 24))× 100 = 90

1本だけ順番が入れかわったので、+100から少し下がって90になりました。上のシミュレーターでは、期間を短くすると表が小さくなり、同じように1本ずつ確かめられます。

同じ終値があるとき

終値がまったく同じ足があると、どちらを上の順位にするか決められません。このページでは、順位を平均して割り振る方法を使っています。たとえば2位と3位が同じ値なら、どちらも2.5位です。

上の例で、101 が 102 だったとすると、価格の順位は 5、3.5、3.5、2、1。Σd² は 0.5 で、RCIは97.5になります。

FXの終値は小数点以下3けたなどで区切られるので、同じ値はけっこう出ます。このページの見本チャート(上げ下げ混在)では、期間26で計算した95本のうち41本で、期間の中に同じ終値がありました。チャートソフトが同じ値をどう扱っているかは確かめていないので、ソフトによっては数字が少しずれるかもしれません。

RSIとどこが違う?

RSIは「上がった幅と下がった幅のどちらが大きいか」を見ます。RCIは幅を見ずに、順番だけを見ます。この違いで、2つの数字が逆の向きを指すこともあります。

終値:150.00 → 150.60 → 150.55 → 150.50 → 150.45 → 150.40 → 150.35 → 150.30 → 150.25 → 150.20 RSI(期間9):上がった幅 0.60、下がった幅 0.40 → 60 RCI(期間9):直近9本は新しいほど安い → −100

最初に大きく1回上がって、そのあと小さく8回下がった形です。RSIは大きな上げが効いて50より上ですが、RCIは「新しい足ほど安い」という並びだけを見るので−100になります。

逆に言うと、RCIは1本だけ大きく動いた足があっても、順位が少し入れかわるだけです。毎回0.01ずつ上がっても、毎回1円ずつ上がっても、RCIはどちらも+100になります。

試してみる:RSI シミュレーターも同じ見本チャートを使っています。上げ下げ混在の見本で数えると、RSI(14)が50より上なのにRCI(9)が0より下(またはその逆)の足が、106本中23本ありました。同じ足を開いて見比べてみてください。

期間を変えると、どう変わる?

よく使われる期間

証券会社などの解説では、短期に9、中期に26、長期に52がよく紹介されています。この3本を同じ枠に重ねて出す使い方もあります。ただ、決まりがあるわけではなく、楽天証券のヘルプでは9と27の2本を組み合わせる例が書かれています。このシミュレーターは、9と26の2本で始まります。

期間が短いほど、1本ごとの動きが大きくなります。見本チャート(上げ下げ混在)で、1本進むごとにRCIが動いた幅を平均すると、期間9で約14.5、26で約6.4、52で約4.5でした。

長い期間は、トレンドが続くと動かなくなります。見本の「上昇トレンド」では、RCI(52)は線が出ている69本すべてで+94より上にありました。

試してみる:「比べる線」を「26と52も出す(3本)」にして、相場の形を「上昇トレンド」に切り替えてみてください。RCI(52)の線が、上のほうでほとんど平らになります。

トレードでの使われ方

よく紹介されるのは次のような使い方です。どれも勝てると確かめたものではありません。

気をつけること

強い上昇が続くと、RCIは+80の上に張りついたままになります。そこで「買われすぎだから売り」と入ると、上がり続ける相場に逆らうことになります。

見本の「上昇トレンド」で期間9のサインを数えると、▼(+80より上で下向き)が16回出て、▲は1回も出ませんでした。上がり続ける中で、売りのサインだけが何度も出たことになります。

もう1つは、幅を見ないことです。RCIが+100でも、0.01円ずつの小さな上げなのか、1円ずつの大きな上げなのかは分かりません。値動きの大きさも知りたいときは、RSIやATRなど幅を使うものと合わせて見る人もいます。

ふくり博士(注意)

ふくり博士

RCIが見ているのは「順番」だけなのじゃ。+100でも、どれだけ上がったかは分からんぞ。順位の表を1本ずつ動かして、数字がどう変わるか自分の目で確かめてみるとよいぞ。

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