ひとことで言うと
取引手数料(コミッション)とは、ポジションの売買時に業者に支払う手数料のことです。スプレッドとは別に発生するコストで、主にECN口座やブレード口座など、スプレッドが狭い口座タイプで採用されています。
スタンダード口座には通常、取引手数料はかかりません。その代わりスプレッドが広い。つまりコストの取り方が違うだけで、どちらもコストはかかっています。
ふくり博士
「手数料無料」と「コスト無料」は違う言葉じゃ。 スタンダード口座は手数料は無料でも、スプレッドにコストが含まれておる。 ECN口座はスプレッドが狭い代わりに、手数料が別途かかる。 合計で見ないとどちらが安いか分からんぞ。
取引手数料の相場
海外FX業者の主要な口座タイプで、取引手数料の目安はこんな感じです。
| 業者 / 口座タイプ | 往復手数料(1lotあたり) |
|---|---|
| TitanFX ブレード | 約720円($7相当) |
| Exness ロースプレッド | 約700円($7相当) |
| XM KIWAMI極 | 無料 |
| XM Zero | 約1,000円($10相当) |
手数料は「往復」で表記されることが多いです。エントリー時に半分、決済時に半分が引かれます。
手数料の表記方法に注意
業者によって表記がバラバラなのが厄介なところです。
- 「片道$3.5 / lot」 → 往復で$7
- 「往復$7 / lot」 → そのまま
- 「$7 / round turn」 → 往復$7(同じ意味)
- 「10万通貨あたり$7」 → 1lotあたり$7(同じ意味)
比較するときは、必ず 「往復」「1lotあたり」 に統一して計算しましょう。
ふくり博士
片道と往復を混同して「あっちの方が安い!」と早合点する人は多い。 比較するときは必ず単位を揃えるのじゃ。基本じゃが、意外と忘れがちじゃぞ。
手数料をpipsに換算する
スプレッドと手数料を合計で比較するには、手数料をpips単位に換算するのが便利です。
ドル円の場合、1lotの1pipsは約1,000円相当。だから往復手数料が700円なら、0.7pips相当です。
手数料のpips換算 = 往復手数料(円) ÷ 1pipの価値(円)
これをスプレッドに足せば、トータルの取引コストが分かります。
| スプレッド | 手数料(pips換算) | トータルコスト | |
|---|---|---|---|
| スタンダード口座 | 1.6pips | 0 | 1.6pips |
| ECN口座 | 0.3pips | 0.7pips | 1.0pips |
この例ではECN口座の方が0.6pips安い。手数料を含めてもECNの方がコスト低、というケースは珍しくありません。
キャッシュバックで手数料を相殺できる
キャッシュバック(IB還元)を使えば、手数料の一部または全部を相殺できます。たとえば往復手数料0.7pips相当の口座で、キャッシュバックが0.4pips相当なら、実質的な手数料は0.3pipsにまで下がります。
実質コストの全貌を把握するには 実質スプレッド計算ツール が便利です。
複利との関係
取引手数料はスプレッドと合わせて「1回あたりの取引コスト」を構成します。複利運用ではこのコストが 毎回の複利の成長率を削る 形で効いてきます。
月に30回取引して、手数料が1回あたり0.7pips。月間で21pips分。この21pipsを節約できれば、それがそのまま翌月の元本に上乗せされます。翌月はその分も含めて増え、翌々月も……。
キャッシュバックやECN口座を活用して手数料を圧縮することは、複利の成長率を底上げする直接的な手段です。コスト削減と複利曲線の関係は 複利運用×海外FXのコンセプト で深掘りしています。
ふくり博士
手数料はスプレッドと違って「固定」の場合が多い。 相場が荒れてスプレッドが広がる局面でも、手数料は変わらん。 逆に言えば、手数料込みのECN口座の方がコストが安定しやすいのじゃ。 荒れ相場に振り回されたくないなら、覚えておくとよいぞ。