ひとことで言うと

スワップポイントとは、通貨ペアを翌日に持ち越したときに発生する金利差調整額のことです。ポジションを1日保有するごとに、プラスまたはマイナスのスワップが口座に反映されます。

FXは2つの通貨の交換なので、金利が高い通貨を買って金利が低い通貨を売ると、その金利差分を受け取れます。逆のポジションでは支払いが発生します。

ふくり博士(ひらめき)

ふくり博士

銀行にお金を預けると利息がつくじゃろう? FXでも、金利が高い通貨を持っていると似たような利息が日割りでつくのじゃ。 ただし逆方向のポジションを持つと、逆に利息を払うことになる。 もらえるだけでなく取られることもあるから、注意が必要じゃぞ。

具体例で見るスワップ

たとえば、ドル円(USD/JPY)を買いで持つケースを考えてみます。

  • 米ドルの金利: 4.5%(例)
  • 日本円の金利: 0.5%(例)
  • 金利差: 4.0%

ドル円の買いポジション(ドルを買って円を売る)を持っていると、この金利差に相当する額を日割りで受け取れます。1lot(10万通貨)なら、1日あたり数百円〜千数百円程度になることもあります。

逆にドル円の売りポジションを持つと、金利差分を支払うことになります。

スワップの注意点

スワップは業者ごとに違います。同じ通貨ペア・同じ方向でも、業者によって金額が大きく異なる。これは業者ごとの調達コストや手数料が反映されるためです。

水曜日は3倍。FXの決済は2営業日後のため、水曜日のロールオーバーでは土日分を含めた3日分のスワップが発生します。プラススワップなら嬉しいのですが、マイナスなら3倍のコストです。

スワップは変動します。各国の政策金利が変わればスワップも変わる。以前はプラスだった通貨ペアが、金利動向の変化でマイナスに転じることもあります。

ふくり博士(考え中)

ふくり博士

「スワップ狙い」で高金利通貨を持ち続ける手法もあるが、 為替変動で金利収入以上の損失が出ることもある。 スワップだけを目当てにポジションを取るのは、けっこうリスクが高いのじゃ。

スキャルピングや短期売買とスワップ

デイトレードやスキャルピングで、その日のうちにポジションを決済する場合、スワップは発生しません。ロールオーバーの時刻(多くの業者で日本時間の早朝6〜7時ごろ)をまたがなければ、スワップを気にする必要はありません。

一方、スイングトレードや長期保有では、スワップの影響がじわじわ効いてきます。マイナススワップが大きい通貨ペアを数週間持つと、利益を圧迫することもあります。

スワップフリー口座

海外FXにはスワップが発生しない スワップフリー口座 を提供する業者もあります。XMのKIWAMI極口座や、Exnessの一部口座が代表例です。

マイナススワップがなくなる分、中期保有でもコストを気にせずポジションを持てます。ただし、プラススワップも受け取れなくなるので、スワップ狙いの運用には向きません。

複利との関係

複利運用で中〜長期のポジション保有を行う場合、マイナススワップは毎日発生する固定コストになります。スプレッドは取引時だけのコストですが、スワップはポジションを持ち続ける限り毎日かかります。

逆にプラススワップは、毎日の小さな収入として元本に上乗せされます。この金額自体は小さくても、複利の元本に組み込まれて翌日以降の運用に回るなら、長期的にはそれなりの差になる。

マイナススワップが大きい通貨ペアを長期保有するなら、スワップフリー口座を検討するのも一つの手です。複利運用のコスト構造を最適化するためには、スワップも含めたトータルコストで判断したい。トータルコストと複利曲線の関係は 複利運用×海外FXのコンセプト で整理しています。

ふくり博士(注意)

ふくり博士

スワップは地味な存在じゃが、長期保有では無視できないコストになる。 特にマイナススワップが大きい通貨ペアを何日も持つときは、 毎日いくら引かれているか計算してみるのじゃ。 「知らないうちにコストがかさんでいた」は複利の敵じゃぞ。